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Read Moreエドワードゴーリー最大の問題作?
エドワードゴーリーはホラー絵本作家として有名ですがその中でも「おぞましい二人」は最悪の問題作だと言われてます。イギリスで本当に起こった「ムーアズ殺人事件」を元にしており、あまりにも悲惨な内容のため発売当初は各書店から「こんなものを置けるか」といった非難が続出し返品が殺到した他、アメリカの読者からも多くの反感を買ったそうです。
こちらの絵本の表紙からも読み取れるように手前にある黒い塊の中から白骨化された人の手が見えております。そして子供と手を繋ぐ真ん中の大人は両隣の子供が大人になった姿が合体されて描かれております。
モナ・グリッチのリボン
子供のころからすでに、モナは足首が太く髪は細かった。
絵でも分かるように彼女の髪は細くすぐにリボンが取れてしまっていたようです。
大人になっても髪質は細いままなので時々リボンが取れている絵を見つけます。
こちらの絵では草から煙が立ち上がっているように見えますがもしかしたら木が立っているかもしれませんね。
殺害場所と部屋の謎
何か月もあと、厄介な準備もすべて終えて、いよいよだと二人は思った。
「厄介な準備」が何なのかは分かりませんが二人が見ている先(場所)で計画を実行に移そうと考えているようです。しかし、この絵には不思議な箇所が何点かあります。
- 二人が見ている部屋が狭すぎます。まるで廊下のようです。
- 壁に掛かっている絵が何なのか良く分かりません。女性の横顔でしょうか。
- ハロルドの足元に何かが落ちてます。羽根ペンでしょうか。
- モナの服が少しはみ出してます。このような着衣の乱れはこの絵の中だけです。
殺害後の謎
一晩の大半を、二人はさまざまなやり方で子供を殺すことに費やした。
毎晩殺人を行っているようですね。あの殺害現場に今度は椅子が置かれてます。
- なぜか壁に掛かっている絵が裏返しになっています。
- 椅子の上に置いてあるボックスは何でしょうか。昔のカメラでしょうか。
翌日の夜明けには、もう死体は埋められ、散らかった後始末も済んだ。
こちらの絵では窓から黒い何かが出ています。血でしょうか、人の髪でしょうか。それとも・・・
洋服の謎
本の表紙で真ん中の二人が着てる服と同じ服を着てる場面を探しました。
モナの場合、何度か同じ服を着てる場面を見つけることが出来ます。
しかしハロルドの場合、事件が明るみになる発端となったこちらのシーンのみでしか同じ服を着てませんでした。またこの絵から分かるように彼はポケットからハンカチを取り出した際に写真も一緒に飛び出てしまったようです。
謎の絵パート1
その後の二年間で、さらに三人の子供を殺しましたが、どのときも一番最初のときほど胸が高まりはしなかった。
この絵の最大の謎は子供の方から2人の家に押しかけまさに呼び鈴を鳴らそうとしていることです。誘拐するシーンではなく子供から訪れるというシーンを描いたのは一体どういうことでしょうか。
また子供が訪ねて来たのを見てる二人の表情ですが全く嬉しそうではないですしどこか面倒そうな感じもします。「一番最初のときほど胸の高まりはしなかった」とあるようにこの殺人を快楽ではなくもはや惰性(習慣)でしてるのではないかとも読み取れます。
ネタバレになってしまいますが二人は後に裁判で精神異常と診断されます。もしかしたら喜んでるのかもしれないし、馬鹿な子供だと思い蔑んでるかもしれませんが精神状態がおかしいため表情が死んでるのだと思います。
謎の絵パート2
裁判が開かれる建物へ連れていかれるモナの顔に、誰かが腐りかけた鼠を投げつけた。
随分と大きな鼠が描かれてますがこれが遠近法だとするとモナは鼠の更に奥の方で立っているとことになります。これではモナの顔に当たりませんし、そもそもこの絵には鼠を顔に投げつけているシーンが描かれてないです。
またこの鼠がどこから投げられかも分かりません。なぜならそのような動作をしている人が周りにいないからです。
手前から投げたとしてもモナは後ろを向いているため顔には当たりませんし腐りかけた鼠を何個か持っているとも考えられません。たった一個の腐りかけた鼠を投げたシーンがなぜこのような絵になったのか謎です。
最後に・・・
「おぞましい二人」という作品は最初のシーンからぶっ飛んだ内容となっており驚きました。また、ストーリー展開もおぞましいため最後まで一気に読んでしまいます。しかし、私としてはそこに描かれている不思議な絵に謎を感じました。どういった意味があるのだろうと長いこと考えたのですが全く分かりませんでした。もしこちらの絵本を読んで謎が解明出来ましたら是非教えて欲しいです。
最後まで読んで頂きありがとうございます。もしこの本を読んでみたいと思いましたらしたこちらからも購入が出来ます。
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