悪役に共感する理由

ドラマを観ているとかならず出てくるのは悪役です。

悪役はたいてい知的で意地悪で主人公をいじめてきます。

昔は、悪役＝悪いヤツと思っていたので基本悪役は嫌いだし、同情する価値もないと思っていました。

けれど、韓国ドラマを観ていたらそんな気が起こらなくなったのです。

悪役に共感する理由

なぜ、悪役を見ても不快に思わなくなったのか。

それは、悪役に共感をするようになったからです。

では、なぜ悪役に共感するのか。

その主な理由は、こんな感じです。

• 好きな人に好かれない（振られる）
• 自分も優れてるのに主人公だけがチヤホヤされる
• 周りからのものすごいプレッシャーがある
• 劣等感がある

確か、「美男（イケメン）ですね」という韓国ドラマだったと思うのですが、ある女性がわたしに主人公に意地悪する悪役の女がムカつくと言いました。

確かに彼女の気持ちは分かります。

なぜなら、主人公に対する悪役の女のいじめがあまりにも度を越していたからです。

けど、わたしはその女性にこう言いました。

「けどさ、その女性は自分の好きな男性に好かれないんだよ。好きな男性は主人公のことが好きで、しかも主人公は他に二人の男性からも好かれてる。なんか、それって不公平じゃない？」

そしたら、彼女は「確かに・・・」とは言って納得してくれました。

わたしは、悪役の女性にものすごく同情します。

その理由が、「好きな人に好かれない」「好きな人が主人公のことを好き」だからです。

そんな彼女たちの嫉妬心がわたしにもものすごく伝わるのです。

あと、悪役女性の大半が周りから大きなプレッシャーをかけられています。

父親から「なんで男一人の心さえ掴むことができないんだ」と非難されます。

それは彼女たちのせいではないのに周りは冷たいです。

誰も彼女たちの気持ちを分かってくれる人がいなくて孤独になったりもします。

けど、そんな悪役女性の気持ちを分かってくれる男性もそばにいたりします。

あと、悪役は劣等感を抱いてる人が多いです。

劣等感が多いほど、自分よりもチヤホヤされてる主人公に嫉妬して、勝ちたいという思いが強くなるのです。

共感することでどんなことが起こる？

悪役のようなキャラは特殊ですが、ただそんな感じの人に共感することでどのようなことが起こるのかをわたしなりの考えを言いたいと思います。

• 洞察力が磨かれる
• 人の気持ちが分かる
• 人に好感を持たれる

まず、「この人はどうしてこんなに意地悪なんだろう？」という疑問が浮かび、相手を観察するので洞察力が磨かれます。

そして、いろいろ相手の言動を見て、その人がどういった人なのかが分かってくると、その人の考え方が分かってくるため共感します。

すると、相手に共感することで、逆に相手からも好感を持たれるのです。

るろうに剣心をご存知か分かりませんが、神谷薫という女性は以前素性を知らない老人を助手として雇っていたことがあります。

それを知って剣心がびっくりしたのですが、薫は剣心にこんなことを言います。

「誰にだって知られたくない過去の一つや二つはあるから。わたしはそんなことで人を判断したりしない」

とはいえ、薫のその優しさが逆に仇となって返ってきます。

その老人は本当は神谷道場を狙ってたわけです。

彼女の優しさが悪人の心を変えることができなかったのは残念です。

しかし、剣心はそんな薫の甘っちょろい戯言が好きって言ってましたね。

本当は、あまり人と関わりたくなかった剣心ですが、結局薫の優しさに触れて、ずっと神谷道場に居座ることとなります。

そう、剣心という男は元々は伝説の一人斬り。

幕末時代だったから許されていたというもの、やっぱ彼にとって人を斬ることは嫌なことでもあり、「大罪」だと思っています。

なので、剣心は自分の過去を嫌っています。

そして、自分の過去が知られてみんなから嫌われてしまうのではないか、危険な目に遭わせてしまうのではないかと恐れます。

けど、剣心の周りの人は彼の過去にこだわりません。人柄を見てるからです。

そう、つまり何が言いたいのかというと「悪役だった剣心が、ヒーローになった」ということなんです。

巴の許嫁を殺したときはまさに悪役！

この場面だけを見たらぜったい剣心のこと嫌っていたことでしょう。

けど、悪役だって苦しんでるんです。

巴という女性も悪役の真の姿を知ってしまったから共感し、彼をお慕いしたから剣心も彼女には心を開いたのです。

まさしく、悪役を理解することってこうゆう展開につながるってことです。

最後に・・・

如何でしたでしょうか。

悪役の気持ちが分かると悪役に好感を持たれます。

そして悪役の汚れきった心を癒すこともできるのです。

わたしは、悪役の気持ちが分かって以来、実際に人からも好感を持たれることが多くなりました。

これからもそんな自分でいようと思いました。

こちらの記事を読んで、少しでも共感してくれたら嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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